子どもたちがサーフィンを楽しんでいますが、子どもたちが乗っているのはあるごみを再利用して作られたサーフボードです。子どもたちに楽しみながら環境保全について考えてもらおうと企画された宮崎市の企業の取り組みです。
見た目は、普通のものと変わらないこちらのサーフボード。その素材は・・・。
(a―project 藤原和将社長)
「子どもたちが海で集めた発泡スチロールごみを使ってサーフボードを作っている」
海岸に落ちていたごみを再利用して作られたサーフボード。プロのサーファーで、放課後等デイサービスなどを運営する会社社長の藤原和将さんが、もともと愛知県のビーズクッションメーカーの行っていた活動に賛同して製作しました。
素材の発泡スチロールは去年8月、デイサービスを利用している子どもたちと宮崎市の海岸で拾い集めました。
(a―project 藤原和将社長)「今回このサーフボードに乗って、子どもたちがすごく楽しかったていう思いをしてもらいたい。そこで『楽しかった時のサーフボードって、そういえば、リサイクルしたサーフボードだったよね。あれに僕たちが乗ったんだよね』という部分で、子どもたちの印象にすごく残るのではないかと思う」
サーフボードには、ごみを再利用した名残も・・・
(a―project 藤原和将社長)「こういう青い発泡スチロールは、よく魚を入れてる発泡スチロールなんかがあるが、あんなのもけっこう海に落ちていたりしてるので、きれいではない、まだらなんですけど、ある意味これもひとつの模様になっていて、これはこれでかっこいいんじゃないのかなと思う」
そして、8月23日、宮崎市の海岸で子どもたちがごみから生まれ変わったサーフボードを使って波乗りを楽しみました。
(a―project 藤原和将社長)「発泡スチロールのごみを、ギューッと固めて形を整えて・・・」
(サーフィンを体験した子ども)「楽しい。ごみが再利用されてサーフィンができたところがたのしかった」「発泡スチロールなのに、こんなに硬くて丈夫なサーフボードになるのがすごいと思った。きれいになってほしい」
(a―project 藤原和将社長)「サーフィンができる喜びと、『あのごみがこれになったんだ』ってすごく目がキラキラしていて、あのすごくいい笑顔を見ることができてうれしかった。『環境を大切にするって大切だよね』とか『宮崎って、すごいいい環境にいるよね』っていうのを子どもたちにやっぱり体感してもらいたい。それが今回できたと思う」
楽しみながら環境について考えるきっかけになればという思いから生まれたひとつのサーフボード。藤原さんは、宮崎の宝を未来に引き継いでいくとともに活動を全国に広げていきたいと話します。
(a―project 藤原和将社長)「この活動が、また世界とかにも広がって、全国各地だったり、世界がきれいになって、またサーフィンが楽しめたりとか、そういうふうに広がっていければいい」
※MRTテレビ「Check!」8月24日(水)放送分から