こんにちは、海と日本PROJECTinみやざき メッセンジャーの宇田川紗稚です。
きょうは私たちが手近にできる海の環境保全についてお伝えします。
ペットボトルやレジ袋などのプラスチックごみによる海の汚染が世界的に問題となっています。
こうした中、宮崎市で日本人の夫と子供たちの家族4人で暮らすニュージーランド出身のアリス・ホームズさんは、レジ袋やペットボトルなどのプラスチックごみを出来るだけ出さないプラスチックフリーの暮らしに取り組んでいます。
アリス・ホームズさん
こうした取り組みのきっかけとなったのは、およそ1年前に見たウミガメの映像でした。
(アリス・ホームズさん)
「カメの鼻にストローが差し込んでいる映像を見てて、ドキッと来た。何かしなきゃいけないと思った」
そんな時インターネットで知ったのがプラスチックフリーの取り組みでした。
1か月挑戦したところ、これまでと比べてビニール袋54枚、ペットボトルや使い捨てのカップ20個、
フードラップ3.8メートルを減量できたといいます。
この日、アリスさんが買い物のために向かったのは近所のスーパー。ここでは多くの野菜や果物がばら売りされています。
(アリス・ホームズさん)
「プラスチックフリーで、こればら売りでうってるから1個必要な分だけを買うことにしてるんです。節約になりますね」
購入するお菓子もアリスさんが選ぶのは、なるべく包装が少ないものです。スーパーの従業員も「まだここまでしているお客さんはいないですね。」とアリスさんの取り組みに感心しています。
アリスさんが取り組みを始めておよそ1年半。プラスチックごみの量は以前の3分の1に減少しました。今は、ゴミを減らす意識も高まり生ごみを処理するコンポストも設置しています。
(アリス・ホームズさん)
「今の時代は全部プラスチックごみをなくすことは、無理だと思います、でも減らすことは誰でも、あと自分が出来る程度にやる。あんまりストレスにならない程度にした方がいいと思いますね」
取り組みを始めた当初、インターネットの情報が参考になった経験から、アリスさんは、ごみの減量法についてSNSで発信しています。
アリスさんのinstagramより
今年からは、環境に優しい生活を広めようとNPO法人のメンバーにもなり、精力的に活動を始めました。
(アリス・ホームズさん)
「考えたり、ちょっと努力すれば減らすこともできます。だからこのままで続けていきたいと思います」
自然に分解することはないプラスチック。今、対策をしなければ、2050年までに世界の海で魚の量をプラスチックごみが上回るとの予測もあり、減量化への取り組みは待ったなしの状況です。
私たちも自分たちでできることから、始めたいですね。