レポート
2018.06.04

今年も幸島が陸続きに・・

こんにちは、海と日本PROJECTinみやざき メッセンジャーの宇田川紗稚です。

串間市にある幸島が今年も陸続きになる現象が起きています。

幸島は野生のニホンザルが生息していて、学術的にもすごく貴重な島です。島全体が国の天然記念物に指定されています。

その幸島と本土の間に砂が堆積して潮が引くと陸続きになる状態になっています。

この現象は去年も起きていて、串間市では監視員を置いて、野生ザルが本土に渡らないよう監視するほか、観光客にサルが危険であることを伝えたり、エサを与える行為が本土への移動を促すことにもなりかねないとして注意を促しています。

もし、一般の人が幸島でカバンやスーパーの袋を持っているとサルはそれに興味をもって人についてきてしまいます。これが、原因となってサルが島の外に出て行く可能性もあります。

一度、島から出て行ったサルは元に戻すことができないそうです。

このため、串間市などでは以下のことを幸島に行かれる際には注意を呼びかけています。

・サルに餌を与えるのは厳禁です!

・食べ物を持っていかない(人の食べ物も含みます)

・サルがいるときは島に近づかない

・カバン・スーパーの袋を持っていかない。

・犬を連れて島に近づかない(犬のリードを外さない)

・船を使わずに島に渡るルートは“落石”が多く非常に危険です。

・安全に島へ渡るには、船をご利用ください

串間市教育委員会 京都大学野生動物研究センター 串間市下石波自治会 「ご協力のお願い」より引用

幸島は、霊長類研究の大事な拠点です。これまで幸島で築かれてきたニホンザルの生活や文化を壊さないように、そっと見守っていくのが私たちの大事な役目だと思います。

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