レポート
2018.05.28

大漁旗は豊かな海のシンボル

こんにちは!「海と日本プロジェクトinみやざき」メッセンジャーの廣末圭治です。海風になびく大漁旗は、見応えありますよね。今回は漁業のまち、延岡市北浦町で、100年以上、漁船の大漁旗を作り続ける旗の店を紹介します。

創業から100年以上の老舗で、延岡市北浦町で唯一、大漁旗を制作している「吉田旗店」。

その4代目が、児玉 久美(ひさみ)さんです。

児玉さんは川南町の出身で、もともとマグロ漁師でしたが、7年前、「100年続く伝統工芸品をなくしてはいけない」という思いで、妻・ゆみさんの実家でもある「吉田旗店」で修行を積み、跡を継ぎました。

大漁旗を作る工程はどれも手作業で同じ青でも5種類以上の染料があります

それを少しずつ混ぜ合わせて納得のいく色を作ります。そして、代々、引き継がれている絵柄に丹精込めて色をつけ、力強い旗に仕上げていきます。

もともと「大漁旗」は、港で待っている家族や仲間に魚が獲れたことを知らせるための旗

時を経た今では、豊漁や航海安全を願って、主に正月や進水式に掲げられていて、その度に児玉さんが作った大漁旗が、北浦の港を鮮やかに彩ります。 

大漁旗は、船主に贈られる「祝い旗」ということで、進水式をあげた船主さんは「旗を贈る人の気持ちもこもっているので、人と人とをつなぐひとつの道具として、これからも良い作品を作ってほしい」と児玉さんへの期待を話していました。 

吉田旗店4代目の児玉さんの夢は、伝統工芸士に認定されるということだそうです。

豊かな海のシンボルとして児玉さんが思いを込めて仕上げた大漁旗がはためく姿を、是非一度見に来て下さいね。

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