レポート
2024.06.28

宮崎港で目撃されたイルカは「カズハゴンドウ」か 専門家「そっと見守ってほしい」 

18日と19日、宮崎港で目撃されたイルカについて、専門家は、姿を現したのは「カズハゴンドウ」とみられ、目撃した際には「そっと見守ってほしい」と呼びかけています。

(目撃者)
「びっくりしますよね。背中のところ、背びれから水面にでてくるから」
「多分イルカだと思うけど。(Q.どんな感じの状況見られました?)こうやって普通に」

18日と19日、宮崎港で目撃された一頭のイルカ。19日夕方には取材班の前にも…

取材班は、20日も宮崎港を訪れてみましたが…

午前中、港周辺を探しましたが、イルカの姿は見当たりませんでした。

(宮崎県土整備部中部港湾事務所 小川美智夫所長)
「きょうのところは特別(目撃情報を)聞いていない。周りの漁業関係者には『注意してくださいね』と注意喚起している」

宮崎港に現れたイルカについて専門家は・・・

(宮崎大学 西田 伸 教授)
「黒い体色をしているのと、頭が丸い、クチバシがないこと、背びれが明瞭なので、いわゆるゴンドウの仲間で、泳いでる姿とか宮崎の事例数から言うと『カズハゴンドウ』の可能性の方が高いのかなと思っています」

西田教授によりますと、カズハゴンドウは温帯から熱帯に生息するイルカ。
多い時には100頭以上の群れを形成し、1982年には、青島の海岸で120頭ほどのカズハゴンドウが集団で打ち上げられたこともあったということです。

(宮崎大学 西田 伸 教授)
「カズハゴンドウについて言うと、宮崎では今回が、目撃、迷入、それから死亡漂着、生存座礁を含めて10件目にあたるので、そんなにケースは多くなくて、珍しいと思っています」

また、今回のイルカは群れからはぐれ港に迷い込んでしまった可能性があるということです。

西田教授は、イルカを目撃した際は、原則、見守ってほしいとしています。

(宮崎大学 西田 伸教授)
「今まで宮崎港で迷入、このような事例報告された後に死んでしまったっていうことはあんまり聞いていない。数日のうちに出て行っている、もしくは、確認されなくなっているということが多いので、今回もそれを期待して見守っていくのがいいのかなと思っている」

西田教授は、イルカが生きた状態で打ちあがっていても、病気を持っている可能性があるほか、鋭い歯を持っているので、安易に救助を行わずに、自治体などに連絡してほしいとしています。

 

6月20日放送 MRTテレビ「ChecK!」より

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