日南市南郷町では、カツオ一本釣り漁の今シーズンの水揚げが始まっています。 コロナ禍での外食需要の落ち込みもあり、漁業関係者は、今年も不安の中で初ガツオの季節を迎えました。
日南市南郷町の目井津港。沖縄周辺の海域などでの漁を終えたカツオ一本釣り漁船が今月上旬から戻り始めました。
17日朝は、日南市南郷漁協所属の竜善丸が帰港し、傷つかないよう1匹ずつ手作業で水揚げしました。
南郷漁協によりますと、今年は新型コロナの「まん延防止等重点措置」などによる外食需要の落ち込みもあり、カツオの取り引き価格は、例年を下回る傾向だということです。
魚価の低迷と燃料価格の高騰というダブルパンチに苦しむカツオ一本釣り。関係者は・・・
(竜善丸 日高陽祐船頭)
「(魚価が)安くて、燃料代も高いから、なかなか苦労してます。」
(南郷漁協かつお船船主組合 日高義康組合長)
「今は(販売が)スーパーだけじゃないですか、だから高値が出ない。それだけです。コロナが収まることが一番です。」
去年、カツオ一本釣り漁の漁獲高が過去最低となった日南市。漁業関係者は、今年こそ新型コロナの収束とカツオの取引価格の上昇に期待したいとしています。
2月17日 MRTテレビ 「Check!」より