レポート
2018.06.22

猪崎鼻の堆積構造

こんにちは!「海と日本プロジェクトinみやざき」メッセンジャーの廣末圭治です。

地名に「鼻」という名前が入ってるところがいくつかあります。

多くは海に突き出した地形に名づけられることが多いようです。つまり「岬」ということですね。確かに人間の「鼻」は突き出しています。

日南市油津と大堂津の間にある周囲1.2キロの「猪崎鼻」もそのひとつです。

その猪崎鼻の「堆積構造」は国の天然記念物に指定されています。「猪崎鼻の堆積構造」は、およそ4000万年前から2200万年前にかけて深海に堆積した地層が隆起したものです。

地盤変動の歴史や多種多様な堆積物が岩石化したものが間近に見られることなどが評価されているそうです。このうち、海底の泥が削られ、そのくぼみに砂が堆積してできた「フルートキャスト」と呼ばれる構造は、国内最大規模なのだそうです。

その「猪崎鼻の堆積構造」について国の天然記念物の範囲を広げて追加指定するよう、国の文化審議会が、6月15日に林芳正文部科学大臣に答申しました。

猪崎鼻は、これまで南東部の約8800平方メートルが国の天然記念物に指定されていましたが、今回、新たな区域約3万6600平方メートルが追加指定され、ほぼ全体が指定されることになりました。

最近、テレビ番組の影響で地質学が静かなブームを呼んでいますよね。私も時間があれば猪崎鼻に行ってみて、古代に思いを馳せてみようかな。

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