宮崎県門川町の沖合で撮影された、クジラです。
専門家によりますと、こうした光景が県内で見られるのは非常に珍しいということです。
背中を反らして海面を勢いよく跳ねる一頭のクジラ。
このクジラは、10月23日午後、門川町の無人島・枇榔島(びろうじま)の周辺で目撃されました。
撮影したのは、延岡市で遊漁船を運行している羽柴昌威さんです。
(羽柴昌威さん)
「(クジラを見たのは)初めてですよ。テレビではよく見るけど。まさかこんな近場で見れるとは思わずに、ちょっと感動しました」
羽柴さんによりますと、クジラは全長11メートルの船と同じぐらいの大きさで、ヒレだけで2メートルほどあったということです。
クジラの専門家にこの動画を見てもらうと・・・
(宮崎大学教育学部 西田 伸 准教授)
「ザトウクジラというヒゲクジラの仲間ですね。この長い胸びれと頭の部分にこぶが並んでいるというのが特徴的です」
背中を反らして豪快にジャンプする姿もザトウクジラの特徴で、野生のクジラを観察するホエールウォッチングの対象になっているのもこの種類です。
ザトウクジラは、通常、夏場はアラスカ周辺で過ごし、冬になると小笠原諸島や沖縄周辺に移動するということです。
(宮崎大学教育学部 西田 伸 教授)
「県内で日向灘沖で見られるのは珍しいと思います。移動の途中を偶然見つけることができた貴重な動画じゃないかなと思います」
10月24日 MRTテレビ「Check!」より